屋上庭園の後悔につながるデメリットはどこ|屋上のある家の対策ポイント

住宅に使える広さには限りがあります。都心部になれば、なおさらです。そのため、「屋上を庭園にして、有効活用できれば・・・」と考えている方も多いのでは。
屋上庭園には多くのメリットがありますが、少なからずデメリットがあるのも現実です。しっかりとデメリットを把握し、対策を施すことで「後悔のない家づくり」をすることができます。
今回は、屋上庭園のデメリットからその対策ポイントをご紹介します。
- point -
- 家づくりの場合、どうしてもメリットに目が行きがちです。
- デメリットを事前に知ることで、メリットに変えるチャンスが見つかります。
- 建ててから「屋上庭園にしなければよかった」と思わないよう、検討し、後悔しない家づくりの計画を進めていきましょう。
− contents −
◼ 屋上庭園のある家<デメリットとその対策法>
◼ やって良かったという間取りにしよう!屋上の活用方法は?
◼ 屋上庭園をおしゃれで使いやすい空間にするためには
◼ まとめ:屋上を作らなければよかったとならないために
屋上庭園のある家<デメリットとその対策法>

屋上庭園などのある家では、家族で過ごせる憩いのスペースがある、洗濯物がよく乾く、都会の喧騒を離れて緑豊かな屋上庭園で過ごすことができるなど、たくさんの魅力があります。
家づくり以外でもそうですが、メリットがあれば少なからずのデメリットが存在します。事前にデメリットを知ることで、リスクを半減し、メリットに変えることも可能です。
ここでは屋上庭園のデメリットにクローズアップしてみましょう。
屋上庭園のデメリット① 防水機能が必要となる

やはり屋根のある住まいと違って必要になるのが、「高い防水機能」です。通常は屋根を伝って流れ落ちる雨水も、屋上にスペースを作ることで「水分が溜まりやすい環境」となります。
特に東京の都心部などでは、「家の他に庭も・・・」となると、かなり難しいケースも考えられます。「屋上を自然豊かな庭園に・・・」と検討している場合、常に屋根部分に水分がキープされた状態となります。
雨漏りなどにつながらないよう、しっかりと対策することが必要です。また、屋根の上に土、植物、ルーフトップなどを置く場合は、重量により建物の補強工事も必要となります。
← デメリット対策法
特に雨漏りなどの発生は、住宅の寿命にも大きくかかわってきます。長く暮らす住まいだからこそ、設計の段階から水はけなどの計算を考えておく必要があるのです。
水はけの良い設計がされていない場合、雨水が建物内に侵入し、建物を傷める原因に直結します。
施工実績のある会社を選ぶこと。そして選んだ会社が、雨漏り対策や防水工事などをしっかり行える技術力があるのかなど、しっかりと判断しましょう。
屋上庭園のデメリット② こまめな管理と定期的なメンテナンスが必要

屋上庭園にかかわらず屋根の上にスペースを設ける場合、屋根のある住まいとは違った管理が必要です。人が立ち入ることのできるスペースを作ることから、ゴミや砂ぼこりなども溜まりやすい環境となります。
また年数が経過することにより、どうしても防水性能の低下が起こります。5~10年、長く持った場合でも15年位を目安に「防水の塗り替え」などのメンテナンスが必要です。
← デメリット対策法
屋上部分の防水機能を維持するためには、日頃のお手入れがとても重要です。
こまめに掃除を行うことで、雨漏りなどの要因にもつながりやすい配管の詰まりも防止でき、屋上の傷みも確認することができます。
防水工事を行う場合、広さや防水施工の種類により違いが現れますが、「30坪で約70~100万円」の費用が必要となります。こまめにお手入れをすることで、メンテナンス費用の負担削減にもつながるのです。
屋上庭園のデメリット③ 安全対策が必要となる

通常の住居では出入りできない部分を活用することから、それに応じた安全対策が必須となります。
【建築基準法施行令】
第百二十六条 屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが一・一メートル以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。
住宅建築の基本となる法律「建築基準法」によれば、2階以上の階にあるバルコニーなどには「柵または手すりなどを設置しなければならないと決められています。そのため安全対策にかかる費用が、住宅建築費にプラスされるのです。
屋上庭園を含め屋上の活用を考えている方は、落下防止の柵(フェンス)や手すりなど、転落を防ぐための対策をしっかりと検討しなければいけません。
← デメリット対策法
屋上だから「庭と違って周りから見えないだろう・・・」とつい見落としがちになるのが、「プライバシー面の配慮」です。
特に都心部などの場合、周囲に高い建物があるケースも多く、暮らしてから「もっと気をつければよかった」と後悔につながることも少なくありません。
安全性の高い柵やフェンスに「ご近所からの目隠しになるタイプ」をセレクトすることで、デザイン性を高めつつプライバシー面もアップさせるなどの効果が期待できます。
関連記事:【戸建て】屋上とバルコニーの違いは?メリット・デメリットをご紹介
やって良かったという間取りにしよう!屋上の活用方法は?
屋上庭園は、決してデメリットばかりではありません。上の様な注意点に気をつけるだけで、快適な間取りをひとつ増やすことができます。
ここでは「こんな屋上スペースがあったら・・・」そんなアイデアをご紹介します。
屋上庭園として「楽しめる空間を作る」

都心部などでは、周囲を建物に囲まれているケースも少なくはありません。屋上スペースを上手に活用することで、日当たりの良い空間で自然を楽しむこともできるのです。
屋上を緑で飾ることで、心に対する豊かさだけではなく、室内温度を下げるなど「住環境アップ」にもつながります。
また屋上のスペースで家庭菜園を作ることもでき、自然の恵みを満喫することも可能です。野菜を育てるなどの体験は、お子様の成長を促してくれます。
日当たりの良さを活かし「家事をサポート」

屋上スペースの活用として多いのが、洗濯物を干すスペースとして利用するケースです。
特に屋上を設ける場合、2階建てよりも高い建物になるケースが多いのです。屋上にスペースを設けることで、重たい布団なども干しやすくなり、家事に対する負担を軽減してくれます。
しかし、屋上スペースの懸念点として上げられるのが、「上まで登るのが・・・ツライ」などの移動の問題です。例えば3階建ての住まいでは、2階にリビングを作ることで移動距離も抑えられます。
日の光をたくさん浴びた洗濯物は、多少上り下りの手間をかけてでも「屋上に物干しがあって良かった」と感じさせてくれます。
趣味のスペースとして活用する「アウトドアリビング」

今はおうち時間を楽しめる家づくりにも注目が集まっています。屋上を上手に活用することで、周囲の視線を気にせずにくつろげるスペースとして利用することも可能です。
室外空間は室内とは違い、片付けもしやすく、バーベキューなどの煙を気にしなくてもよいなど、メリットもいっぱいです。
バーベキューをして、その後テントでミニキャンプなど、趣味の時間を楽しめるスペースとして活用できます。わざわざキャンプ場などに出かけなくても、たくさんの楽しい思い出を作ってあげられますね。
子どもやペットが「安全に遊べるスペース」に

今は子どもたちが伸び伸びと遊べる空間も、多くはありません。そして安全面や防犯面を考え出すと・・・。「庭さえあればなぁ」と思う方も多いでしょう。屋上スペースを有効活用することで、安全にそして安心して遊ばせられる空間を作ることができます。
屋上を有効活用するアイデアは、都心部ではとても重宝するおすすめの間取りなのです。
関連記事:屋上をおしゃれな空間にしたい│もう一つのリビングという考え方
屋上庭園をおしゃれで使いやすい空間にするためには

屋上庭園をおしゃれで使いやすい空間にするためには、「どんなことに使いたいのか」という目的がとても大切です
例えば第2のリビングのように使いたいのであれば、テーブルセットを置いたり、ウッドデッキなどを設置するのも素敵です。
また子どもたちが伸び伸びと過ごせる空間にするのであれば、あまり余計なものは置かず、強い日差しを遮り休憩スペースにもなるバーコラなどを設置すると、おしゃれ度もアップさせてくれます。
「こんな風にしたいな」「こんなスペースがあったらいいよね」など、家づくりにはたくさんの希望が浮かびます。しかしそれを全て形にすることは、なかなか難しいものです。
ぜひどんなことに使いたいのか、どんな目的で屋上庭園を作りたいのかを、家づくりのパートナーに伝えてみましょう。
プロならではの目線を加えることで、新たなアイデアが浮かぶことも珍しくはありません。後悔しない家づくりのために、いろいろ悩み、検討しながら方向性を決めていきましょう。
関連記事:3階建て住宅につくる屋上テラスの魅力│開放的な事例をご紹介
まとめ:屋上を作らなければよかったとならないために

今回は、屋上を有効活用する方法として「屋上庭園」にクローズアップしてきました。屋上のある家は、どのハウスメーカーや工務店でも建てられるとは限りません。東京というエリアは、他の地域よりも住宅建築のハードルとなる規制も多いのが現状です。
様々な規制の多いエリアの特徴を理解し、立地を活かす提案ができること。そして屋上という特性を理解した上で、最適な設計や施工ができること。など、今まで培ってきた経験や実績が活きる場面も多いのです。
ぜひ後悔のない家づくりのために、自分たちの思いを叶えてくれるパートナーを選びましょう。











